女性結婚式のマナー

結婚式のマナーを解説します

結婚式のマナーを解説します




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夏の留袖

着物には大きくわけて夏物と冬物があります。

細かく分ければ、1年のうちの数週間しか着ない着物があるようなのが、呉服の世界。

そんなことを言っていてはきりがありませんよね(笑)

問題は夏の披露宴におよばれしたとき。

暑いですよね。

着物なんて着たら、なれていない人は卒倒しそうなくらい猛暑の日もめずらしくありません。

会場は涼しいですよ。ですから、できるだけ着付けは会場で手配してもらうのがいいと思います。

さて、着物に夏物と冬物があるならば、留袖にも夏物があるのか? と思っちゃいますよね。

実はあるんです。

でも、ほとんど流通していません。

なぜかというと、黒留袖夏の生地で仕立ててしまうと、ものすごく安っぽくなってしまうのだそうです。

夏物は生地が薄いですから、そういう見た目のことですね。特別あつらえで(あつらえくらいでしか手に入らないでしょう)お金をかけてもそうらしいです。

黒留袖というと、通常、黒羽二重の裾の方に縁起の良い柄が入っているのが普通です。

つまり、印象としては重厚なんですね。重みがないというか……それで、まず出回らないということです。

ですから、留袖と振り袖に関しては袷のものを夏に着てもよいことになっているようです。

ただし、気をつけなければいけないことが一点。

夏だから、小物だけでも夏物を……なんてことはしないで下さい。

小物もすべて袷のもので統一しないと、ちぐはぐになってしまいます。

白足袋のこはぜは5枚

結婚披露宴に着物で出席する場合には、もちろん白足袋をはきます。


そして、こはぜが5枚の白足袋をはくようにしましょう。


こはぜというのは、足首のところに引っ掛けるようにする金具のことです。


普段履きの足袋のこはぜは4枚です。


しかし、正礼装の場合は5枚こはぜの白足袋をはくようにします。


普段でも、着物の裾から肌が見えるのははしたない(?)し、色気がない(つまり「見せない」という色気を追求するわけです)ということで、こはぜが5枚のものを好んでおはきになっている方もいらっしゃいます。


ただ、長い時間座っていたりすると、当然足がむくんできます。


そうすると、こはぜが5枚だときつく感じてしまうことがあるんですね。


そんなときは一番上のこはぜは外して大丈夫です。足袋は一番上のこはぜを外しても脱げないようになっています。


また、足袋は一般的にはキャラコなのですが、最近はストレッチ素材のものも出回っていますので、足袋を履きなれていなくて伸縮のないキャラコではつらいという方はお試しください。


しかし、くれぐれも足袋にはしわがよらないように気をつけましょう。


ですから、大きめの足袋を履くのはいけません。


足袋は基本的に足にピタッと添っているいるものなのです。そうでないと、草履を履いたときにしわがよけいに目立ってしまいます。

着物の髪型

結婚披露宴に招待された時に着ていくものとして、大きく分けると洋服か着物かに分かれます。


普段着物をお召しにならない方にとっては、洋服の方が断然楽です。これは着るのも楽ですし、立ち振る舞いも楽です。


しかしながら、体型をごまかすためには着物の方が断然すぐれています(笑)


とにかく着物は日本人の欠点をごまかしてくれますね。


それで着物を着るときに注意したいのは髪型です。


洋服の場合ですとまあ普段より華やかにセットしてあれば、ショートであってもロングであっても問題ないわけです。


着物も普段着でしたら別にこまかい決まり事などはないのですが、こと儀式的なものになると「一応の決まり事」があります。これが着物の面倒なところですね。


基本的に着物を着る時は髪はアップにします。それがたしなみみたいなものですね。別にふだんはダウンヘアーでもいいのですよ。およばれごとで着る場合にはアップがふさわしいとされています。


でも中にはショートヘアの方もいらっしゃいますから、ショートはショートでいつもより華やかにセットしてもいいですね。


一番困るのは中途半端な長さのときです。


髪をあげるほどの長さではないけれど、ショートほど短くもないというときです。


そういうときには、着物用のウィッグを活用しましょう。


最近は結構お手軽な値段の部分ウィッグなどもありますから、それを使って髪をアップにしているようにみせると上品な印象になります。


もちろんおめでたい席なので、髪飾りも忘れずに。


興味のある方はお試しください。

着付けの準備は怠りなく

普段きものをお召しになっている方は、着付けにどれだけの小物が必要かお分かりでしょうが、あまり着物に縁のないかたは、とつぜん着ようとすると小物が足りなくなってしまうことがあります。



ですから、着付けの予約は数日前に前もってしておき、自分でも着付けに必要な者を確認しておきましょう。



着付けに必要なものの一例をあげますと、こんな感じです。
・着物
・長襦袢(白の半衿をつけておく)
・肌襦袢
・すそよけ
・腰紐3、4本くらい
・伊達締め
・帯
・帯枕
・帯揚げ
・帯締め
・足袋
・予備の足袋
・(あれば)足袋カバー
・ぞうり
・衿芯もしくは差し込み芯
・前板(帯板)
・バッグ



だいたいこんな具合でしょうか。



人によっては着物用の下着を用意する方もいらっしゃいます。



そのほかですど、振り袖の場合にはもっと小物が増えます(後ろ板とか)。


当日になって慌てないように、前もって前もって準備しておきましょう。



余談ですが、着物類はみな畳紙に包まれていることが多いですので、着物一式の持ち運びには大判の風呂敷が案外便利です。

着物の着丈について

女性が結婚披露宴に出席する際に着るきものは、格の高いものです。


黒留袖、色留袖、振り袖、訪問着、付け下げ等、みなそれぞれ普段着とは一線を画しているものです。


これらのきものの着付けで気をつけることは、着丈を長めにすることです。


くるぶしが見えない程度、足の甲にふれる位の着丈、そういえば分かりやすいでしょうか。


こんなに長くては歩くときに転んでしまう、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。


というのも、格の高い礼装用の着物に合わせる草履自体が底が厚くて高いのです。


ですから、着物もそれなりに着丈を長くしておかないとバランスがとれないのです。


自分で着つけをするばあいは特に気をつけてください。

色留袖と訪問着の違い

結婚披露宴に招待されたばあい、基本的に洋服でも着物でもドレスコードさえ守っていればかまわないわけですが、やはり年配の方や、近親者の方は着物をお召しになる方が多いようです。


ただ、黒留袖を着る親族ならまだよいのですが、未婚なので黒留袖を着ることができない場合や、格的に色留袖を着ることがふさわしいような関係だとちょっと困りますね。


というのは、最近はそうたくさんの着物をお持ちの方は少なくなりましたし、黒留袖と喪服、あとはよさそうな訪問着を嫁入り道具としてお持ちになる方は多いですが、色留袖までは用意されないかもしれません。


色留袖は未婚既婚を問わず着られるものなのですが、習い事をしていない場合は色留袖まで用意している場合は少ないからです。


そんなとき、色留袖と訪問着の違いはなにかといいますと、それは柄付けです。


色留袖も訪問着も絵羽に仕立ててあるのは同じですが、色留袖は上半身に絵柄がありません。


訪問着は全体の着姿が絵になるように柄付けがされているので、上半身にも衿にかかるように柄がついていることが多いです。


でも、一番違うのは八掛けの色かもしれません。


訪問着も色留袖も、すでに八掛けがついて売られている場合が多いのですが。色留袖の場合は表の地の色と同じ色を八掛けに用います。


通常、色留袖は絵羽状態で八掛がついて販売されますが、そのほとんどは地色と同じ色で染められています(共色と言います)。


訪問着も八掛に地色を使うことが多いのですが、たまに違う色がつくこともあります。ただしその場合でも、表地の柄の色のどれかを使うことが多いです。


共色だとちょっと格がたかく感じますね。たしかにそんな気もします。


色留袖は通常三ツ紋か五つ紋をつけますが、訪問着には紋をつけない方も多いです。


そんなところも、訪問着よりも色留袖の方が格が高く感じるゆえんでしょうが、楽天の呉服屋さんではお仕立て上がりの色留袖をお手軽な値段で扱っているお店(西陣屋さんなど)もありますし、訪問着しか持っていないのだけれど、色留袖も一枚用意しておこうかなと思ったときには、お仕立て上がりのものもサイトで探してみるといいと思います。


色留袖は結婚披露宴だけではなく、お宮参りや七五三、役員になっている方は入学式、卒業式に着ることもありますので、あると重宝ですが、用意するかどうかは、着る頻度もかなり重要なファクターですね。


特に習い事をしていない場合、たいてい訪問着でなんとかなることが多いです。特に現代社会においては。

着物の汚れに気をつける

結婚披露宴の出席者というのは、着物の方がなぜか多いですね。


普段着物をお召しにならない方が一番気にするのは着付けで、二番目くらいに気にするのが汚れではないかと思います。


女性の場合、一番汚れやすいのが袖口と袖の振りですね。


袖口の汚れ対策としては、着付けをする(してもらう)前に手をきちんと洗って、そのときひじのあたりまで洗うようにします。これだけでもかなり内側の汚れが違います。


袖の振りの方の汚れに関しては、圧倒的に食事のときに汚れることが多いですから、和食ならば箸をのばすときなど、箸を持たない方の手で袖の振りをおさえるようにします。これはしとやかな日本女性という感じも出るので好感度がアップするというメリットもあります。


もし汚してしまったら、余計なことは絶対にしないこと。これが鉄則です。


ティッシュで汚れをおさえる程度にしましょう。そして、着物屋さんや悉皆屋さんなど、着物の染み抜きをしてくれる専門の業者に頼めば、たいていの汚れは落ちます。そのときに、どんなもので汚したかをきちんと伝えるようにします。

防虫剤のにおいをとる方法 着物の場合

結婚披露宴に招待されると、ご祝儀のことも悩みますが、当日の衣装のことも相当悩むと思います。


その場合着る衣装というのは、一般的に「晴れ着」と呼ばれているわけですが、晴れ着はいつも着るものではありません。特別なときに着るのが晴れ着なのです。晴れの行事に着るから「晴れ着」ですね。


ということは、みなさん晴れ着は防虫剤で手入れをしているはずです。


そうなると、一番の問題は汚れ、その次の問題はにおいではないでしょうか。


無臭の防虫剤ならほぼ問題ないでしょうが、樟脳やナフタリンのにおいは相当きついです。


このにおいをとることは生半可なことではありません。


一番簡単な方法はお日様にあてることです。


着物でしたら、3日から1週間ほど晴れの日にお日様にあてるとなんとかにおいがとれてくるようです。長いと2週間くらいかかりますね。


それからお香を併用する方もいらっしゃいます。


伏せ籠のようなものの中でお香を焚いて、その籠の上に着物を広げておくのです。これは補助的な効果ですね。


お祝い事は日程が分かっていますので、においが心配な方は前もってこういった対処をなさっておくことが賢明です。


そうでないと、当日においで具合が悪くなりますし、周りにいる人も不快な思いをしなければなりません。


におい対策のためにクリーニングに出すのはあまり意味がないようで、それほどひどいにおいの場合は専門の業者さんに丸洗いか洗い張りをしてもらうのが一番確実のようです。ただし、費用はけっこうかかります。

前日の準備

結婚披露宴に招待された場合は、前日の準備はおこたりないように気をつけましょう。


お祝い金、ふくさ、着るもの、持ち物など準備しておくべきものはたくさんあります。当日持っていくハンカチの色は白か薄い色を選んでおきます。


とくに着物で出席する場合は、着付け小物類がたくさん必要になりますから当日慌てないようにしたいものです。


あと、以外と見落としがちなのですが、当日の天気予報は確認しておきます。


そうすると、当日慌てなくてすみますし、晴れていたら電車で、天候が悪い場合にはタクシーで会場に向かうなどの予定が立てられます。車で会場まで行く予定の方は少し早めに出発することなどを考えておくことができます。


そして、なによりも大切なことは、当日なるべく疲れていない状態で出席するということですので、睡眠は十分にとるようにします。


人ごみというのは多かれ少なかれ緊張しますし、疲れるものです。しかも周り人たちがみな知らない人ならなおさらです。


また、睡眠不足ですと顔色も悪くなり、おめでたい席にふさわしくないですね。


美容院を予約している方は、万一のときに備え、前日に予約の確認をしておきましょう。

便利な色無地

結婚披露宴に招待されると、ここぞとばかりに派手な衣装をお召しになるかたがいらっしゃいますが、主役はあくまで新郎新婦であることを忘れてはいけないと思います。


とくに、和服の場合は近年晴れ着信仰もあって、着物のチェーン店などでは高価なもの、はでなものが主流のようです。


結婚披露宴に招待された場合、親族はともかくとして、同僚や友人、仕事関係の人間として招待された場合にはけっこう着るものに困りますね。


着物自体、今ではそれほど何枚もお持ちになっている方が少なくなっていますし、これから仕立てたり買ったりするにも予算があります。


そんなとき「色無地は便利だよ」という方がいます。


たしかに一つ紋入りの色無地は着ていける場所が多く、帯や小物で格を上げたり下げたりするのが比較的楽な着物です。


問題は、色無地のお色ですね。


色無地をお持ちの方は一つ紋入りの「ピンク系」もしくは「鴇色系」と呼ばれる、いわゆる暖色系のものを1枚持っているということが多いかと思います。


これは、ちょっとした外出から、お茶会、入学式、卒業式とけっこう出番が多いのはたしかです。


ただし、この暖色系の色無地は気をつけないと「仲居さんっぽく」なってしまうので、帯や小物に注意しましょう。


色無地も持っていないし、かといって訪問着も付け下げも持っていない……という方で、これから色無地を1枚作ろうと思っているという方は、ぜひ紫系の色無地も考慮に入れてください。


紫というのは、慶弔両用できる色で有名です。


帯を金銀の入ったおめでたいものにして、帯揚げ帯締め、バッグ、草履を帯に釣り合うようにコーディネートすれば、おめでたい場所に着ていくことができます。


また、黒喪帯を締めて、小物も弔事用でそろえれば、弔事の略礼装にもなります。


葬儀に関しては親族以外は喪服を着ないことも多いので、一つ紋入りの紫の色無地というのはたいへん便利です。


ただ、紫といっても赤系の紫、黒系の紫、青系の紫といろいろあります。


このあたりは、お色目もそうなのですが、ご自分にあった色、好きな色を選ぶのも大切です。


あとは、帯を何本かお持ちならば、その帯に合うかどうかも考えるとコーディーネートの幅が決まります。


極端なところ、「着物1枚に帯3本」というのが着物ですので、中には2〜3万円くらいの着物に50万円の帯をしているかたもいるくらいなのです。


付き合いのあるお店が決まっていない方や、初心者の方はデパートの呉服売り場(チェーン店ではないところ)がけっこう敷居が低いですね。


あとは、楽天市場の西陣屋さんなども、商品数がほどよく、色無地(色無地と江戸小紋のカテゴリが一緒なのも都合がよいです)のカテゴリもありますので見やすいです。


問い合わせメールや返信メールなども親切なので個人的にはおすすめです。

借りた服を汚してしまった場合

結婚披露宴に招かれる際、貸衣装を利用する方も多いと思います。


貸衣装の場合は、レンタル料金にすでにクリーニング代が含まれていることが多いので、多少の汚れならそのままでも大丈夫です。ただし、レンタルする場合に、クリーニング代が含まれているかどうかは確認しておきましょう。


あまりにも汚れがひどい場合には別途料金が必要になる場合もありますので、それも頭に入れておきたいですね。


友人や知人に借りた場合は、できるだけ早くクリーニングに出して、後日お詫びをしましょう。赤ワインなどは落ちにくいですし、タバコの灰なども落ちないことが多いのです。


また、和服の場合は洋服よりも一般的にクリーニング代や染み抜き代が高いです。


個人的に借りた場合には、汚していなくてもクリーニングに出して、きれいな状態で返すのがマナーです。

未婚女性の服装

未婚女性が洋服で結婚披露宴に出席する場合は、昼間なら肌の露出の少ないアフタヌーンドレスやドレッシーなワンピースやスーツが多いようです。


ちなみに私はベルベットのワンピース(8万円弱)で出席したことがあります。それに靴その他をあわせると、10万円近くの費用がかかりました。あと、美容院代もありましたし、ご祝儀も含めたら15万円近くになったのではないでしょうか。結構な出費でしたね。


このワンピースは、初めて披露宴に出席する際、スピーチも頼まれており、あまり気軽な格好で出席するわけにもいかず、かといって服装にくわしい知り合いもおりませんでしたので、デパートのフォーマル売り場で「かれこれしかじか……」と店員さんに説明し、いくつか選んでいただいたものの中から選んだものでした。やはり売り場の方というのは、そういう情報というか流行に関する情報に長けています。ですから、よくわからない場合は信頼できるデパートのフォーマル売り場というのは結構利用価値があると思いますよ。


和服の場合は、これまた20代の方は必ずと言っていいほど振り袖お召しになりますね。


これは成人式に買ったはいいけれど、着る機会もないので、待ってましたとばかりにお召しになるのではないかと思われます。


振り袖は確かに未婚女性の第一礼装ですし、結婚披露宴にはふさわしいドレスコードでしょう。


また、昨今の結婚披露宴はブラックフォーマルをお召しになる方が多く、とくに男性はブラックスーツが一般的ですし、女性は黒留袖をお召しになることが多いので、振り袖はそういった会場に華をそえる役割をする場合もあります。


ただ、気をつけたいのは、結婚披露宴の主役は新郎新婦だということです。


つまり、花嫁よりも目立つことは言語道断なのです。


成人式に振り袖を買ったといっても、その振り袖というのはひとくくりにできません。


成人式ではシックな振り袖をお召しになる方もいらっしゃいますし、それとは反対にこれぞとばかりに若さと華やかさを強調したものをお召しになる方もいらっしゃいます。


花嫁はお色直しをしますが、その際にお召しになるものはカラードレスや色打ち掛けといわれるものです。


振り袖をお召しになる方は、カラードレスよりも派手な色はNGです。


振り袖をお召しになるときには、派手なものをさけ、控えめにすることがポイントです。


帯や小物つかいでもかなり振り袖の印象は変わりますので、成人式にそろえた小物をそのままそっくり流用するのではなく、少し色合いを落ち着いたものにするとかして工夫するとかなり違いますのでお試しのほどを。

訪問着は万能なのか

結婚式のマナーの本などを読みますと、結婚披露宴に招待されたばあいの服装として、訪問着が推奨されていることが多いです。


たしかに訪問着は未婚既婚問わずに着られますし、着物の格も準礼装(正礼装である黒留袖、色留袖のひとつ格下)ですので、たしかに便利ではあります。


ただし、ちょっと気をつけていただきたいのが、袖の長さと年齢の問題です。


ふつう、着物の袖丈は49.2cm(1尺3寸)になっています。これは振り袖以外はみなこの長さが基準になっているわけです。つまり、黒留袖、色留袖、訪問着、付け下げ、江戸小紋、色無地すべての袖丈の基準が一応約49cmなのです。


49.2cm(1尺3寸)が基準なのですが、本来、これは151.5cmの方に対しての袖丈なので、身長によってちょっと長くしたりすることがあるのです。


こと、訪問着にいたっては、仕立てるときに「袖を長めに」と注文して仕立てていただく方もいるくらいです。


そうなると、これは袖丈としては「小振り袖」に近くなるのですね。


ご存知の通り、振り袖は未婚女性の第一礼装ですので、本来未婚の方しか着ないはずです。


そうしますと、この「小振り袖」ちかい袖丈の訪問着いうのはいったいどうなるのかということなのです。


しかしながら、振り袖と訪問着では使う小物も帯も違ってきますから、お召しになってもかまわないわけです。だからこそ既婚の方でも訪問着を仕立てる際に袖を長めにするかたがいらっしゃるわけです。


では、なぜ訪問着の袖丈を長くするかということに関しては、先に書いたように身長など体格的にちょうど釣り合いがとれるようにという面と、袖を少々長めに仕立てることによって、訪問着の着物としての優美さが出るからなのです。


ですが、再三申し上げますように、もともと小振り袖は振り袖な訳ですから(当たり前か)、あまり年配の方が着ると、これまたおかしな具合になってしまうことになるのです。


ということで、袖を長めに仕立てた訪問着は20代から40代くらいの方がお召しになることが主になります。


訪問着の袖を長めに仕立てたかたも、ちょと年齢と釣り合わなくなったなと思われると、また袖をもとの1尺3寸に詰めなおして着たり、羽織に直したり、帯にしたりというリフォームをなさることが多いです。(もちろんお若い方に譲るという方も多いです)


このように、一緒くたに「訪問着」といっても、貸衣装ならともかく、ご自分でお持ちのものでずいぶん前に長めに仕立てた訪問着や、お知り合いに借りる場合などは、袖丈を測ってみてそれがどれくらいの長さなのかちょっと調べてみてください。


その上で、「長め」でしたら一度本番通りに着付けをなさってみて(髪型も)、鏡で見たり、着付けの方に見ていただいて、自分の年齢で違和感があるかないかを確かめることをおすすめします。


結婚披露宴というのは、いわゆる着物マニアの方もたくさんいらっしゃるところでして、そういう方は実によく周りをご覧になります。


まして、見る対象が親族であればなおのことです。


そうなると、とりあえず訪問着ならOKという考え方もなかなか難しい問題ですよね。


私は個人的には訪問着よりも付け下げの方が好きです。

母親の服装

新郎新婦の母親は何が何でも黒留袖を着るものだという思い込みのある方も多いでしょうが、実は親族の場合は和装、洋装とも、どちらでもOKなのです。


ただし、お嫁入りの際に黒留袖と喪服だけは花嫁道具としてお持ちになったお母様方も多いですよね。


そんなこともあって、どうしても黒留袖を着なければならないのでは? とお思いになるのだと思います。


和装の場合は新郎新婦の母親はやはり五つ紋付の黒留袖を着ることになります。


洋装の場合はアフタヌーンドレス(昼)かイブニングドレス(夜)となります。


いずれにしても、基準は媒酌人夫妻と同格のものを着るということを頭に入れておいてください。

会場についてからの身支度

披露宴に招待されている場合は、当日思わぬハプニングが起こることも頭に入れて、開宴の30分前には到着したいものです。


会場で着替える場合には少なくとも1時間前、着付けをお願いしている場合には所定の時間を守って会場入りをします。


開宴前というのは、意外とすることが多いのも事実です。


コートや手荷物がある場合には、クロークでそれらを預けてから受付をすませます。


受付ではお祝いの言葉とともに、お祝い金をお渡しし、芳名帳に記入するというのが一般的でしょう。芳名帳は新郎側と新婦側と別になっているので、間違えないようにちゅういしましょう。


また、親族の方や媒酌人が控え室にいらっしゃる場合には、ひとことお祝いを述べるようにします。初対面の場合は新郎または新婦との関係を交えて簡単な自己紹介をします。


また、開宴したら中座するのは失礼なので、化粧室などで身だしなみをととのえておくことも忘れずに。

着物の格について

既婚女性の第一礼装は黒留袖もしくは色留袖になります。(ただし色留袖は未婚でも着ることができます)


新郎新婦の母親は黒留袖を着ることになるでしょうが、問題は親族の既婚女性です。


関係が近ければ近いほど正礼装に近いものを着るのがマナーなので、姉妹の場合は着物ですと振り袖(未婚の場合のみ)か色留袖ということになることが多いです。


ただ、披露宴に関していえば、座っていることが圧倒的に多いわけですから、上半身に模様のない色留袖はそっけないイメージがあるというかたがいるのも確かです。


そういった場合はもうひとつ格を落として訪問着を着るという方法もあるのですが、こればかりは地方差がありますので、同席する周りの年配の方などに尋ねてみるのがよいでしょうう。


会社関係者及びその他の知人でも関係次第によっては、訪問着ではなくひとつ格を上げて色留袖をお召しになる方もいらっしゃるので、そのあたりが微妙なのです。


親族でも、新郎新婦とあまり親しくない場合は訪問着、もしくは紋入りの色無地(一つ紋または三つ紋)、格の高い柄の一つ紋の江戸小紋などをお召しになるかたもいます。

洋服選びのポイント

結婚式や披露宴に招待された場合、招待状に何の指示もなければ、正装で出席すると考えます。


女性の洋装の場合、決してしてはならないことがひとつあります。


それは白い服を着ることです。


白は花嫁の色なので、招待客が白を着るのはタブーなのです。


昼はドレスや小物を控えめにし、夜は華やかに装うのが基本です。


また、招待状に「平服で」との指定がある場合には略礼装を選びます。


平服というのは決して普段着のことではありませんので、気をつけてください。


女性の平服というと、フォーマルスーツかワンピースになります。


アクセサリーもそれに合わせたものを選んでください。


平服の場合も白を着ることはタブーです。